ルイ・ジュリアン 有限会社ヴォルテックス

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真のエコロジスト

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彼のワインのほとんどは、村人たちによって消費されています。
夕方に訪問して1時間も滞在すると、必ず何人かが5Lくらいのポリタンクを片手に訪れ、好みのワインを注いでいる姿を目にします。その光景は、まるでセルフのガソリンスタンドのようです。
彼はブドウの品種改良の研究者でもあり、温暖化対策として暑い気候でも対応できる品種などを開発しています。年齢は60歳を超えています。記憶力は抜群で過去の天候について尋ねると、数字を明確に交えてすらすらと答えてくれました。
もの静かで質問をしてもあまり多くを語ろうとはしないが、温和で誠実な人柄です。

ワイン名
VdF ヴァンドフランス
栽 培:
ビオディナミ
畑は2ヶ所に分かれており,合計で24haを所有。土壌構成はマルヌーブルー(青色の石灰でとても硬質)と粘土石灰質。樹齢は平均で30~40年で,最も古いカリニャンは最低でも70年。

赤12エチケット.JPGルイジュリアン2013

収穫
9名で3週間くらい すべて手摘み
醸造
一部を除梗した後にタンクで野生酵母による発酵。発酵中の温度コントロールは行わない。発酵終了後に軽く圧搾した後、ホーローのタンクで3~4ヶ月の熟成。亜硫酸の添加はなし。清澄、ろ過のどちらも行わない。
品種
ブドウは混植されており、グルナッシュ、シラー、メルロ、カベルネソーヴィニヨン、カリニャン、アラモン、オーバン、クレレット、ユニブラン、ヴィラブランなどに加えて、独自に交配した品種も多数植えられている。
赤 12%メルロー主体,シラー,アラモン,グルナッシュ他10種以上のブレンド
赤 10.5% アラモン100%
白 ユニブラン100%
ロゼ リスタン、アラモン主体、シラー、グルナッシュが少々
特徴
ラベルは再生紙。キャップはプラスチック。
セラーでの販売は17〜19時のわずか2時間。大半が100Lほど購入する顧客。
2013年
結論として大変に素晴らしいとのことです。
9月17日から10月13日まで約1ヶ月かけて収穫した年で、これはブドウがゆっくりと時
間をかけて成熟したことを意味します。ルイ ジュリアンによると、収穫にこれほどの
期間をかけた年は1980年代が最後だったとのことです。彼の記憶ではこれほど開花が遅かった年はないらしく6月12日にようやく1つだけ花が咲き、グルナッシュは結実不良により収穫量が激減しました。この寒さは6月上旬まで暖房が必要なほどでしたが、7月から収穫開始時期まで一転して日中は暑く、一方で夜間には平均12度近い気温になるほど理想的な天候でした。6月までの雨量が多かったことから、ここ数年悩まされてきた水不足が全くなかった年で、味わいも例年に比べて繊細に仕上がっているようです。病気対策のためにボルドー液を散布した回数は8回、これは極めて少ないとのこと。ちなみに一般的な生産者の場合、ルイ ジュリアンが通常の年で1年間に使う量を、1回で散布するようです。
味わい
●ルージュ12%
赤みあるやや濃い目の色調で、果実味たっぷりな期待感が高まるジューシーな香りです。
空気に触れるとカシスやブラックカラントなど、ややシャミーな印象に紅茶や白胡椒などの香りが顔を出しフレッシュな中にも複雑さを感じます。果実由来の甘味にややビターなタンニンと程よい酸、余韻に旨味が残り骨格がしっかりとしています。白かびチーズとジャムなどの組み合わせなどと相性が良く楽しめます。
●ルージュ10.5%
やや紫ががった透明感のある赤い色調です。香りはカシスジャムの様な香りと木苺など
少し酸のある赤い果実の香りがあります。アタックは、軽やかでさらりとしています。フレッシュハーブや白胡椒などの爽やかな香りがありながら、舌先に感じたふんわりとした
果実感のある甘味が続きます。口に含んだ印象が軽快なので、タンニンがよりドライに
感じるかもしれませんが、そのタンニンのお陰でブレることなく一本筋をすっと通してくれています。豚肉や鶏もも肉のグリルなど、少しオイル感のあるお肉料理と共に楽しみたくなる味わいです。
●ブラン
ややオレンジがかった薄うっすら濁った色調です。開けた瞬間「ポンッ!」と軽快な音が鳴ったのでちょっとワクワクしてしましました。白桃やパイナップルなどのコンポートシロップなどの優しい甘味のある香りに、白い花など第一印象は華やかな香りです。スワリングするとオレンジピールの様な柑橘系の果皮の香りなども感じられます。ピチピチとフレッシュさが舌先を刺激しつつ、ほんのりとした果実味のある甘味で飲み易い印象です。喉を通る頃に春を感じさせる様な苦味と複雑さがあり、しっかりとした骨格です。
●ロゼ
グラスに注いだ瞬間に「わ~キレイ!」と思わず声にしてしまう程、いちごゼリーの様な少し濃い目のサーモンピンクで、透明感がありキラキラしています。飴の様な甘く円みのある優しい香りで、心地良い気分になります。香り同様に穏やかな甘さが口いっぱいに
ひろがり、余韻まで続き厚みのあるボディです。控えめな酸ながら、果皮由来のタンニンがきっちりと感じられ全体的にまとまりが良く、また、昨年より、色調も味わいもしっかりとしています。
IMG_2152.jpgルイ・ジュリアン
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IMG_2155.jpg70年古木
IMG_2151.jpg自宅前のビオディナミの畑
IMG_2147.jpgセラーの入り口
IMG_2131.jpgこれから取りに来られる分を奥様が忙しく詰めています。
IMG_2150.jpgビオディナミ調剤を作る機械
IMG_2133.jpgびん詰め後、1本ずつ手で蓋をします。コルクは打たれていません。

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